国語の定期テストの勉強で、音読の次に取り組むのは漢字を覚えることです。
では、漢字の 何を どうやって 覚えていけばよいのでしょうか。
まず、「何を」は漢字の「読み」と「意味」と「書き」です。
読めるようになる、意味が分かるようになる、書けるようになることが漢字練習の目標です。
では次に、「どうやって」覚えるかということですが、繰り返しテストをして覚えます。
覚えるとは、何度も繰り返し書くことではなく、繰り返しテストをするということです。
大事なのはインプットよりアウトプット。
お手本を見ずに書くのがアウトプットです。
ここでは、アウトプットの効果的な方法をお伝えしましょう。
もちろん、インプットにも効果的な方法はありますので、それについては後日お伝えしたいと思います。
「漢字と英単語は覚えてもすぐに忘れるから、テストの直前にします」という人がいます。
裏を返せば、すぐに忘れるような勉強の仕方をしているということです。
漢字は、30回書いても覚えていなければ意味がありません。
ただ「作業」をしただけです。逆に3回しか書いていなくても、覚えていればOKです。
忘れない漢字の勉強法をお伝えしましょう。
おおまかな流れは
(1) 漢字の読みを覚える → 覚えたと思ったら小テスト。全部読めるようになるまで繰り返す
(2) 漢字の書きを覚える → 覚えたと思ったら小テスト。全部書けるようになるまで繰り返す
漢字練習は、学校の副教材「漢字練習ノート」などがあれば、それを使います。
なければ、国語の教科書の巻末にある「漢字字典」を使います。
(1)先に読みをしっかり覚えます。(できれば意味や使い方も一緒に)
① 漢字表を見て、しっかり読みを覚えます。
② 覚えたら、読みを手や紙で隠し、漢字だけを見て読みを言います。
③ 読めない漢字がなくなるまでこれを繰り返します。
(2)次に漢字の書きを覚えます。
① 覚える数が多い時は、10個程度に分けて覚えていきます。
② 漢字の書き順を見ながら、指で漢字をなぞります。
③ お手本の漢字をしっかり見て、書き写します。
④ 複雑な漢字は1、2、3…と画数も確認しながら書き写します。
⑤ お手本を見ながら数回書き、覚えたと思ったらお手本や自筆漢字を隠し、何も見ずに書いてみます。
⑥ 何も見ずに書けるようになったら、次の漢字へ。
(3)書けるまで小テストを繰り返します。
① 覚えた漢字の読み(10個程度)をノートに書きます(漢字だけを見て、テスト形式にして)
読めないもだけを覚え直し再テストをします。読めないものがなくなるまで繰り返します。
② ①の読みをみて、漢字を書きます。
書けないものだけを練習しなおし再テストをします。書けないものがなくなるまで繰り返します。
(4)忘れたころに再テスト
(3)のノートを見ながら、再テストをします。念のためテスト直前にも再テストをしておくと安心です。
日常の文字を書くあらゆる場面で「漢字で書くぞ!」という意識が大切です。
漢字の苦手な人は多分こう言うでしょう。「だって、面倒くさいもん」。
定期テストの漢字で良い点が取れるようになると、漢字に対する意識も高まり、
日常の中でも積極的に漢字を書こうという気持ちになれます。相乗効果です。
まずは、定期テストに向け、しっかり漢字を覚えていきましょう。
(つづく)