先日5月14日に2021年度滋賀県公立入試のまとめが発表されました。
★05_R03滋賀県立高等学校入学者選抜の概要 (shiga.lg.jp)
気になる平均点ですが、
国語60.4、数学38.0、社会40.3、理科47.4、英語50.5で合計の平均点は約236点でした。
例年と大きく変わっているわけではありませんが、数学、社会がかなり難しかったようです。
まず、国語についてですが、平均点は60点を超えており、比較的易しいように思われるかもしれませんが、
大問3⃣の正答率が高く、このような結果につながっています。
大問3⃣は漢字と文法、俳句といった内容だったのですが、漢字と俳句の正答率が高いです。
これは逆に言うと、漢字や古文、俳句といったことが苦手な生徒さんは
差をつけられてしまうことにもなるので要注意です。特に漢字は日ごろから積極的に使うことがとても大切です。
大問1⃣や2⃣は現代文の読解です。
文章全体を的確に捉え、自分の考えを表現するような問題の正答率が低かったようです。
まさに「読む、書く」といったことの重要性がわかる結果となっています。
次に数学ですが、かなり難しかったと言えます。
大問1⃣は基本的な計算や一行問題ですが、比較的正答率が高いという結果でした。
しかし、複数の基礎的知識を利用して解く問題は正答率が低かったので、このような問題への慣れが必要です。
大問2⃣~大問4⃣は正答率がかなり低く、最高で36.7%、最低だと0.1%となっています。
しかも11問中5問が正答率3%未満という難問で、多くの受験生が解けなかったと思います。
正確な計算力と基礎基本を疎かにしないことがとても重要だと感じます。
その上で過去問など実戦的な問題に多く触れ、慣れていくことが重要です。
次に英語ですが、平均点自体は50点を超えていますが、分布図の通りばらつきが大きいです。
一番多い得点層が20点台、次が30点台となっていますので、決して易しいテストではありません。
英語は得意なお子さんと苦手なお子さんの差が大きいと言えます。
基本的なリスニングはできているようですが、
まとまりのある英文を聞いて、自分の立場での意見を英作する問題などは正答率が低くなっています。
大問2⃣以降は、対話文や長文の読解、自分の立場で意見を表現するような問題になっており、
この部分が得意なお子さんと苦手なお子さんの大きな差になっているようです。
長文の内容には、最近全国的に多くなっている「SDGs」の話題が出ていました。
当塾では、SDGsが出やすいと受験生に伝えておりましたので、予想が当たって良かったと思います。
対策としては、やはり対話文や長文への抵抗をなくすためにも、早めの取り組みが必要です。
受験生になってからというより、中1から単語力を大切にしながら
対話文や長文に慣れていく必要性を感じます。
こちらのブログを読んでいただいた方は、参考にしてみてください。
今回は、英数国の3教科の入試結果のまとめについて書きました。
理科と社会については次回書きたいと思いますので、もう少しお待ちください。
現在の学習指導要綱では、知識の量ではなく、
知識を活用できること、論理的思考力をつけること、自分の意見を表現できることなどを重視しています。
まさにそのような出題傾向になっていますので、これらに対する対策が必要不可欠です。
では次回理科社会のまとめをお待ちください。
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